奇跡のむらの物語  2回目

教育

 もう一回読んでみた。前回読んだのは3年前のちょうどこの時期。この3年間の間に、実際に子どもが活動に参加した。親として私も、家族も参加した。そして子ども以上に学び育てられ、癒された。

 世間では、教育の形が大きく変わり始めている。PBLとか、STEAM教育とか、SDGsだとか・・・、いろいろな取り組みが行われ始め、ようやく受け入れられるように、私学が新しい取り組みとして手を出し始めた。

 さて、泰阜村ではそんな活動を30年も前から行っている。

 考えてみると、横文字を使って表現されている「最近の教育」は30年も前からこの場所で取り組まれている。試行錯誤が繰り返されながら継承と想像を繰り返して、定着し多くの可能性を持った若者を育てているのだ。

 見方を変えれば「ようやく世間がだいだらの教育に追いついてきたのかもしれない。」子どもが参加する前に読んだ・・・こんなところで、という憧れだった。そして、参加してこの本の伝えようとしてる内容に深さが加わったように思う。

 生活の中にこそ学びがある。仲間たちと試行錯誤しながら納得するまで話し合う経験が子どもを育てる。そんなことは多くの大人たちが知っている。しかし、その環境は稀有な環境だと思う。

 何よりも尊敬できるのはその志を貫いた人たちの、子どもの可能性を信じる思いである。それはその場所に行けば体で心で感じることができる。田舎に行けば学べるのではなく、そういう人たちに囲まれた時間が子どもたちを育てるのだと思う。

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