はてしない物語

小説

 知り合いに紹介された小説。ファンタジーはあんまり読まないけれど…。紹介されたので読んでみることにした。これが上下巻に分かれた超大作でした。

 私が読んだのは文庫本だったけれど、結構古い物語で訳者あとがきを読んでみると、最初に出版された本は物語にでてくる本と同じような装丁で作られていたという。とてもこだわりのある本だったようだ。

 内容は、少年が読んでいる本の中に吸い込まれていくと言っても、物語の中に登場するという意味ではあるが。私ははてしない物語という本を読んでいる。そして、主人公であるバスチアンは、はてしない物語という物語のなかで、はてしない物語を読んでいる。そしてその本に吸い込まれていき、物語を作り出していく。原書は2色刷りで読んでるところと物語は別の色であったようだが、文庫本ではわかるように書き方を変えていた。どうしても翻訳本は登場人物の名前がややこしい。覚えられない。それでも、物語の中で物語を作る立場になったときそのままそこで自分の思うままの世界を作って現実の世界を忘れてしまえばファンタジーの中で夢が語れなくなる。やはり現実の世界の中でいろいろなことがあるから、夢をみて、ファンタジーの中だけでは生きていけないし、現実がの中にファンタジーを重ねるから現実の世界でまた新しい挑戦ができる。ファンタジーを読みながら、それをどう理解していくかは読者次第なんだとおもう。

 そういうことをいろいろ考えながら読むことができる本だった。たまにはファンタジーもいいもんだなぁと思った。こういう本に子どもの頃に出会ったなら…そうおもったので子どもに読み聞かせてやろうかと思ったが…長すぎて断念(笑)

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