サヨナライツカ

小説

 恋愛小説…なんだろうなぁ。燃え上がる恋は結婚を決めた男性の前に現れる。好青年と呼ばれた彼は、その呼び名の意味が変わっていく。結婚直前まで燃え上がる恋と堅実な人生を天秤にかける。


 あぁ、物語だなぁと思うのは、そこはどうなったのか?と思うところは全部飛んで次のシーンに移ってしまうところだ。これはズルい。そこをもっと描写してよ。もっと教えてよってしっかりと物語の中に吸い込まれている。

 そして、25年の歳月は1ページにもならずに、飛んでゆく。そこからの展開は早いのた。4ヶ月をあんなにじっくり書いたのに…。そんな、憎らしいところがたくさんあるの。この好青年は結局、悩んだが堅実に生きたし、恋は失ったかもしれないが、生活は失わなかった。

 さて、それは幸せか。一緒にいないからこそ続いた恋7日もしれない。兎に角、ズルい好青年はいつまでも変わらない。

 愛したことと愛されたこと…どちらを思って私はしぬのだろうか…。まだまだ、わからないことだらけの人生だなぁと、つい物事から飛び出して自分を重ねてしまった。こんな恋…してみたかった?いや、僕にとっては…。

 サヨナライツカ…読み終えて、手を置いて、しばらく浸れる物語だった。

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