図書館でふと気になって手に取った本。新書で、文字も大きめで、スペースも多くて読みやすかった。ぎっしりと文字が詰まっている本は物怖じしてしまうが、これくらいの間隔(感覚)で読める本は割と好きだ。
さて、さて、本の内容…言葉とは使う人によって、その重みや伝えたいことは違う。同じ言葉を使っていても、実際の行動にどう表れるかは、それまでの「言葉」に対する経験が大きな影響を及ぼす。そして、その言葉を軽んじて使っているのは大人たちで、子どもに自分の伝えたいことが伝わっているのかを確認しながら言葉選びや、使い方を考えることで、子どもたちが「言葉」に対して真摯に向き合えるようになれば学力に及ぼす影響も大きい、というようなことが書かれていたと思う。
「ごめんなさい」この一言を最初にいえばいいのにと思う場面がある。散々言い訳して自分は悪くないと言い張って…最初よりもさらに嫌な気分になることは本当に多い。素直に「すみません!」「ごめんなさい」と言えば、それで済むのにと思うことが多々ある。それは普段、中学生高校生を相手にしているからなのかもしれない。今回の本の中に紹介されているのは、「ごめんなさい」と言った後に、同じ失敗を繰り返す、似たような失敗を繰り返す子どもにとっての「ごめんなさい」の重みについて書かれている。私も何か言われると、まずは「ごめんなさい」からスタートしてしまうから、言葉の重みがないのかもしれないなぁと自省する。でも、「ごめんなさい」が言えない人間にはなりたくないと思っている。
同様に「聞くこと」「話すこと」「書くこと」「読むこと」「解くこと」に関して、本当は子どもたちに学んでほしいことと、実際に大人たちの言葉から子どもたちが学んでいることについて話は展開していく。「そうだわなぁ」と思いながら読めるところもあるが…「それはこじつけじゃないか?」と批判的に読めるところもある。こういう国語の先生いるよなぁと感じながら読み切った。言葉を大事にするというのはコミュニケーションを行う上でとても大事であるが、はやり言葉を超えたコミュニケーションで伝えることができる仲間がいることが大事だなぁと思った。一つ一つの言葉にこだわって、発言するとなんだかとっても疲れちゃうよなと思う一方で、その感覚が子どもたちに伝える言葉の軽さにつながっているのだとも思う。
現代の「ヤバイ」という、良くも悪くも使われる言葉ばかりを使っていることへの危惧はすごくわかる。なんにでも使えるのは、大事な時には何の役にも立たたないツールになってしまう。
本を読んでいて、この言葉遣いや言い回しが、すーっと入ってくる本と、回りくどくてわかりづらくて、全然頭に入ってこない本がある。そういうのも言葉に対しての経験の差なんだろうなぁと思いながら読み終えた。



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