校長の力(工藤勇一)

教育

横浜創英中学校・高等学校の校長の著書である。学校における校長の役割や権限について、公立学校時代の職務から説明するとともに、校長として学校を変えていく力について書かれている。

東京都では校長が一つの学校に5年間勤務する事ができるようだ。一般的には校長は3年ほどで代わっていく人事をよくみる。短い時間の中で学校の方向性を変えるには、相当なる予習と信念が必要だと思う。やはり、できる人は学ぶ人なんだと思う。

教育に対して当事者意識をもたせるのはとても大切でなことだと思う。解決策を考えるのも本人たちに任せるとは言葉では簡単だが時間も労力も最初はすごくかかることだと思う。そこで我慢して見守り支援し、待つことができるか…。この姿勢はやはり組織がそうできるかが重要だと思う。
担任が責任を持ってというプレッシャーや、ドラマによる教育界への影響なども、そういう分析もあるかという視点を持たせてくれる。

苦情に対しても、その発言者に当事者意識をもたせることで苦情から意味のある発言や行動に変えていくことができるというのも、読めばその通りだが実際にそうすることはとても難しい。やはり、自分はスーパーマンではない、だから学び変わろうとする姿勢こそが読んでいる読者に伝わる。

そして、私学に転身して、さらに前に進もうという姿を最後に感じることができた。校長とはいえ古くからいる教員の中でここまでの変革に漕ぎ着けるにはかなりの時間と苦労があったことだろう。変化を嫌うのは常に教員である。この続きが楽しみである。

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