下山事件 暗殺者たちの夏(柴田哲孝)

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お世話になっている方に、「これ読んでみろ」と言われて受け取った。家には何冊かの積読中の本があり、ここでもう一冊…しかもこんなに分厚い本を受け取ってしまった。他の本を読みながら、やっぱり気になる。そんなわけで、ちょっと読んでみるかと読み始めた。

時代は戦後、GHQが日本を占領している時代である。ページの最初にできるだけ事実に基づいた小説だと書かれていた。どういうことかと読み始めると、国鉄が大量リストラを行おうとしている時代に、その担当をする初代国鉄総裁下山定則が暗殺(?)された。しかし、歴史上は他殺か自殺かは結論が出ておらず迷宮入りした史実である。

下山総裁が殺されるところまで読んで、まだページは全体の半ばである。暗殺されたのに…この後、どんな物語が続くのだろうか…。しかし、そこにこそ、日本が知らぬ間にアメリカの思惑に振り回されていく様子がうかがわれる。さて、これは果たして戦後の時代だけだろうか??そう考えだすととても怖い。

大きな力により、真実は捻じ曲げられ、誰かの都合の良いところだけが語られ、都合の悪いことは隠蔽されるだけではなく、実際に消されていく。何とも怖い物語であるが、本当に戦後だから行われたのだろうか?今はないという確証はない。

その時代には、語れなかったものが保存された公文書や身内からの証言で明らかになっていく・・・。しかし、すでに過去の物語なのだ。読み進めると本当に怖くて、だからこそページをめくるのが早くなる。小説なら勧善懲悪で終わってほしい。ところが史実は小説よりも結末は怖い‥。史実と書いてい良いのか、小説なのか…。

確かに物語として読むならば面白い。戦後の混乱期の物語だと思える。でも…本当にそれだけなのか、今もなお、情報操作され誰かの都合によって動いているものがあるのではないだろうか。読み終えた日に、テレビではトランプがイランを攻撃したと報道がなされていた…。

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