ナミヤ雑貨店の奇蹟 (東野圭吾)

小説

東野圭吾という作家は本当に一人の人間なんだろうか?
そう疑ってしまうような本であった。僕が読書の魅力を感じるようになったきっかけが東野圭吾である。
多くのミステリーを書いているのは言うまでもない。
今回の本はまったく違うファンタジーな本であった。
悩みを解決してくれる雑貨屋に届く手紙。
その手紙ごとの話はこれまた短編小説のようであるが、それが少しずつ重なり合いひとつの物語となる。
そして、それぞれの悩みとの向き合い方やそれがきっかけで起こる未来、最後はそこに収束するのかという驚き。さすがは東野圭吾だと言いたいが・・・本当にあなたは東野圭吾ですか?というのが正直な気持ち。
最後の最後に少し強引かな?という思いがないわけでもないが、読み出したらぐっと入り込んでしまう内容に間違いはない。
誰かが知らない誰かを思い手紙で相談に乗る。
メールにはない時間のかかる伝え合い。なんとなく誰かに手紙をかいてみようかと思わせてくれる。そうは言っても年賀状すらいまだ手付かずの状態なのだが・・・。
さて、そろそろ年賀状作りしなくちゃ。

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