ストロベリームーン(芥川なお)

小説

 新聞紙面広告に掲載されているのをみて購入してみた。久しぶりの恋バナである。ストロベリームーンとはアメリカのある地方で6月の満月のことをそう呼ぶそうだ。そして、そんなストロベリームーンにまつわる物語である。

 どんな物語だろうかと思って読み進めたけれど、半分ぐらい読んだところからなんとなくストーリー展開が分かる内容であった。そして、最後まで読んでみると、大筋は思った通りのストーリーであるけれどそこにスパイスのようにちょっとした仕掛けがあるところは楽しめる。ただ、広告に泣ける!帯にも泣ける!と書いてある本は大抵、泣けない…。まぁ、本読んで泣いたことは一度もないので私の想像力が乏しいだけなのかもしれない。

 高校入学の初日に始まる恋。そして、恋が深まっていくその展開は物語らしい物語であった。こういうのを読んで女性はキュンキュンするのだろうか。最後まで読み終えて、また最初のエピローグに戻るという感じであった。ピュアloveといえばそうであろうが…主人公の男子がとっても鈍感でピュアすぎて…幼馴染の女の子はいたたまれないし…医者になって、好きない人は高校時代に付き合っていたが無くなった女性というのが…。それでいいのか??と思うこと満載の物語であった。

 最後まで読んでちょっと気になったのは、兼業作家で今回が処女作だとのこと。これだけ大々的に売り出されるとはすごいなと感じた。そんな風に思いながらこの記事を書いていると、横から娘がこれ友達から薦められた本だ。「お父さん読んでいい??!」というので、娘が喜んで借りていきました。女子はキュンキュンするのかしら???(笑)

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