モチベーション3,0

ノンフィクション

 岩出監督の本に何度も引用されていたので、以前読んだことがあったがまた本棚から引っ張り出してきた。

 報酬でない目的のためにどう動くか。目的を達成すること自体が報酬となるようにするためには。与えられたものをただこなすのではなく、自分から始めてみるという、自律性がとても大事なことである。これが待てないことが多く、つい先走って与えてしまう。そこですでに、モチベーションのバージョンアップは難しい。私たちのこれから生きていく社会はモチベーション2,0が効果を上げたライン作業のようなルーチンワークではないからだ。続いて、熟達していくための努力。自分で努力すること。賞賛のためではなく、自分が満足するために日々の小さなステップを楽しむこと。そして、なんのためにするのか。それは損得ではない自分も喜びや目指すべきもののためにおこなう。目的が明確でそれに向かって没頭しているときフロー体験がおこる。このフロー体験は感じたことはあるが、どうやって作り出せるのか。前回読んだ時よりも、多くのことを考えながら読むことができた。

 自由のなかで自らが一歩を出す。簡単なようで、この多くのものが溢れる世界では難しい。

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