まずは、さすが湊かなえである。
以前にも最後の一文で世界が変わる小説を読んだ記憶はあるが、それはどれも結論であった。しかし、この小説は違う。物語の始まりのように終わる。
人生の節目をゴールといいながら実はそれがスタートラインであることは誰もが知っている。まさにそんな感じなのだ。続編を求め、結末を教えてほしいと願うが、そこからは湊の仕事ではないと読者に投げ捨てられているようにも感じる。
解説を読んで、自分のわだかまりを言い当てられていることにも気づく。スッキリしない小説なのだ。なんとも歯がゆい。甘い蜂蜜が、人生を変える。
寝る前によんで、読み終わったのに寝れなくさせる。まったく、困ったやつだ。
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