日本国憲法 9条に込められた魂

哲学

鉄筆でなければ手に取らなかった本である。
副題は「9条に込められた魂」。
まさに憲法が第一条から書かれた本である。
その後はポツダム宣言や非核三原則などを紹介している。
読んでいて、かなりうぅ~んという本であった。
しかし、最後に「幣原先生から聴取した戦争放棄条項等の生まれた事情について」という文章がありこれが肝である。
憲法九条はアメリカの策により作られたと思っていたが…どうも違うようである。
当時の首相である幣原喜重郎もとんでもない思想がそこにあったようである。
そのまま抜き出せば、
日本民族は幾世紀もの間戦争に勝ち続け、最も戦斗的に戦いを追及する神の民族と信じてきた。神の信条は武力である。その神は今や一挙に下界に墜落した訳だが、僕は9条によって日本民族は依然として神の民族だと思う。何故なら武力は神ではなくなったからである。神でないばかりか、原子爆弾という武力は悪魔である。日本人はその悪魔を投げ捨てることに依って再び神の民族となるのだ。
要は世界警察を作りすべての国が武力を放棄しなければ平和は現れず 、まずもって日本が放棄したわけである。
さて、これから先にこの思いはどこまで活かされていくであろうか。楽しみでもある。

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