本屋で一面にならぶこの本を見つけて、東野圭吾の新作かと思い手に取った。電車の移動や待ち時間なんかに、少しずつ読むのには小説がちょうどいい。そんなわけで、ほかの本当並行しながらゆっくりと読んでいた。
でも、今日図書館でたくさん本を借りてきたのでまずはここから読み切ってしまおうと思った次第。
呪われた不吉なピエロの人形はゆく先々で持ち主に不幸が起こる。なんとなくピエロの魔力のようなものを想像しながら読み進めた。この事実を告げに来る人形師がまた不気味な存在。そんな中で起こる殺人事件の数々。何人もの関係者がいる中で、だれがどうやって殺していくのか…。途中で入るピエロの視点はその事件のヒントを与えるが答えは出さない。そして、犯人の使ったトリックから、この十字屋敷の意味が見えてくる。最終的につかまった犯人の向こうに、驚きの真実が隠されていることに、東野圭吾の奥深さが見えた。
この小説を読み終えて、解説を読みながら驚くことがもう一つ。これは1992年に書かれた小説だということ。今から30年ほど前。さて、その頃の私はまだ中学生だったのかな。新刊だと思って読んでいた自分は物語に古さを感じていなかった。書店に並んだ小説はイラストカバーで変身していたのだ。この内容で590円だったのにも納得。1992年の小説だと知っていたら買わなかっただろうなぁ。まんまと騙されたのだ。それも不快ではない。さて、この小説のピエロの人形はその後、だれの元へ行ったのか…そして今はどこにあるのか?そんな想像さえしてしまう。中学校の私ならどんな感想を持っただろうか?
小説を読み終えてこうやっていろいろ空想させてもらえるのもまた楽しい。
リンク



コメント