ならずもの

ノンフィクション

 私がインターネットを利用し始めたとき、その検索サイトといえばyahooだった。確かに、今はキーワード検索が主になっていたが、昔は多くのカテゴリーの中から、自分の興味のあるものを選択していき、ホームページにたどり着くという方法だったなぁと、この本を読みながら思いだした。

 このパソコンが世に普及し始めたのは1980年ごろから、そして1995年のWindows95によって爆発的に世に広まった。ピ-ヒョロロロという電話回線の音が懐かしい。

 インターネットと発展と、自分の過去と今をつなぎ合わせてみると、本当に社会を一変させてしまったと思う。

 そして、その牽引役だったのが、yahooであり、創業社長がこの本で書かれている井上雅博である。
一般的な家庭に生まれ、ちょっとした出会いが人生を変え、雇われ社長でありながらも時代の中で新しいものを生み出したことで、莫大な資産を築き上げた。そして、yahooを引退してからは、その資産を使い、趣味に没頭。趣味のクラッシクッカー事故で60にしてこの世を去る。

 物語のような本当の話である。

 こういうことがちょっとしたボタンの掛け違いで起こるのかと。これから先の世の中でも、ありうることなのだろうか…。今はないサービスを作り出す創造することが、どれほど大きな価値を生み出すか。

なんだか夢物語を読んでいるが、こういう人は他にもたくさんいるのであろう。時代や社会の変化に合わせて、変わっていくことで今なお親しまれるyahooが、この先もあるとは限らない。では、次は何が??そのアンテナを持っている人が次の井上になるのだろう。

 この本を読みながらしばらく夢を見ることができた。しかし、私の現実は遠く離れた末端で、日々の暮らしが精いっぱいである。

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