未来の学校のつくりかた

教育

 著者はバングラディッシュで教育活動をしてきた若者。彼自身のきっかけはともかく取り組みもとても興味があるが、バングラディッシュの教育を考える中で日本はどうなっているのか?を考えた時がスタートライン。

 日本の教育分野の公教育、私学教育、教育支援団体、などいろいろな分野の教育で新しい取り組みを始めた人たちをインタビューしてできた本だ。

 どの人にも思うことには「志」があるということ。そして、それに向かって前向きに進んでいるということだ。震災後であっても、何年も困難を抱えてきていたとしても、そして、自分以外には何もない状態であっても、前向きさと志してそれぞれの教育を体系化してきている。

 そのためにはやはり仲間づくりが大切だ。志を共有する仲間が居てこそ、志が形になっていく。人たらしなのかもしれない。

 こういう教育がどこでも当たり前になってほしいと思う。

 学力というものを5教科という小さな物差しに変えて、それが人生を決めるなんて世の中はうその塊だと思う。それぞれが、その場所で何が必要がを考えて、行動していくそういう子どもたちを育てていかなければならない。小さな物差しで測っては、目の前にいる子ども、未来の大人たちに失礼なのだ。

 ところが実際にはまだその価値観が続いているところが多い。誰が望むのだろう…どうして皆が同じ物差しで測れると思うのだろう…。

 ここにある取り組みが本にされることもないくらいに当たり前なことになっていけばいいと思う。

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