三匹のおっさん(有川浩)

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やっぱり小説は面白い。移動時間についスマホを触ってしまうけれど、小説を読んでいると時間はいつの間にか過ぎていく。電車では駅を通過してしまいそうなほどだ。

 さて、今回の本はちょっとしたことから紹介してもらった「三匹のおっさん」だ。勧善懲悪の時代劇を思い出すような流れの物語。定年で時間のできた剣道家が、柔道家と、頭脳派の自営業の幼馴染3人で町内の自衛団を作って活動していく。その中で剣道家の孫と自営業の娘のちょっとした色恋も入りながら、物語は進んでいく。

 そんな風になるかな?と思えるところも、水戸黄門や大岡越前、暴れん坊将軍と重なるストーリーになっている。60歳で還暦を迎えて、まだまだ元気なじいさんではなく、オッサンが町で起こる問題を解決していくが、その問題も家庭の問題や暴力やゆすりたかりに、虐待やレイプ被害に詐欺など…いろいろな分野にわたる。それぞれに3人のそれぞれの人柄や得意技がまるで必殺仕事人のように相手を懲らしめる。

 そこに高校生の孫が加わって、祖父と孫との関係や、父と娘の関係が、面白いように絡み合い、やっぱりここでも昔見た時代劇を思い出す。6つの物語が文庫にまとまって、読みだすと次へ次へとページをめくって読み終えた。短い文章のまとまりで場面は変化していくので、ちょっとした待ち時間でも読むことができてキリがつけやすいのもとってもありがたかった。

 爽快に悪事を解決してく三匹のおっさんの物語は「続編」が出ていて続いていくらしいが…この一冊だけでも十分に楽しめるものだった。

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