伏見工業伝説

ノンフィクション

 伏見工業高校という学校は今はない。ただ、そこで生まれたラグビーを通してのドラマは脈々と受け継がれている。この本を購入するときに、スクールウォーズ読んだし・・・同じような内容なんだろうなぁ。どうしようかなぁと悩んだ末に購入をした。

 読み終えて、一言「大正解」。

 スクールウォーズは、ノンフィクションだと思っていた。でも、その裏側や実際はやはり違っていた。ドラマのように美しいばかりではなく、ドラマのように最終回では終わらない現実は続く。

 山口良治先生の講演会も2回聞きに行ったことがある。もっと言うならば、講演会を頼んだこともある。ただ、お忙しいようでご辞退されたが、その時にいただいた手紙は僕の大切な宝物である。ラグビーを通した人間教育。もちろんその時代だから許されたこともあるだろう。

 ただ、根底にある「教えたいことや学んでほしいこと」それがなければ、どの時代であっても受け入れられることはないだろう。読み始めると、読み進めてページ数が減っていくことにもったいないと感じて、「ちょっとお茶を」と思ってはみるが、やはり気になって本を手に取る。

 多くの出来事は、これまでに読んできた本で知っているが、そこに「ああ実際はこうだったのか」「そりゃ書けんよなぁ。」「ドラマの脚色があったんだなぁ」と思いながらも、やはり事実は作り物よりも美しく、多くの心動かされた人たちの言葉は心に浸み込んでくる。

 こういうのが好きなんだよなぁ。

 そう思いながら、満足している自分がいる。最近の自分は本を読んで満足をしてしまう。その先こそが大切なのに。動くことができない自分を・・・動きたいと思いながら、留まる自分を・・・何とか変えたいと思う今日この頃である。

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