世界でいちばん透きとおった物語2(杉井光)

小説

小説というのは食事と同じで、いつ何を読んだかなんてことは、あまり覚えていない。それでもその時々に花を持たせてくれる。さて、「世界でいちばん透きとおった物語」は、その結末の演出は覚えているが…内容自体はあまり覚えていないが、あの作品に続編が出た問ういうことを図書館で聞いて手に取ってみた。

読み進める中で、なんとなく前作のことを思い出していく。そして、今回の小説の中に前作が登場し、その著者の物語への向き合い方が語られていく。小説を書くというのはネタ探しから始まるわけだが、その書き方やアイデアの出し方まで小説家としての日常の中で、ある作家のミステリーに出合ったことから物語は深まる。小説の中に別の小説が出てきて、その二つが絡まりながら先に進んでいくのはとても面白かった。

ある意味のラブストーリーなのかもしれないし、ミステリーとしても読める。二つの物語の中で、現実の世界が物語に与える影響を感じる。そして、そのミステリーの先には一人の主人公とはわからなかった人を守るための壮大な物語だったことが見えてくると…「透きっとった」とはこういうことだったのかと、前作とは違う向こう側が見えたように感じた。

こうやって物語の備忘録を書きながら改めて全体を考えることでみえることがあるので、これからも続けていこう。

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