ニワトリは一度だけ飛べる

小説

 東野圭吾が続いたので、今回は重松清。あぁ、重松らしい小説で物語だなぁって思う。考えて言えない言葉を文字で表す。だからこう思ってるのかぁってのがわかる。小説でしかありえない。だけど、それが逆にリアルな感じがする。

皆、言いたいことが言えなくて、それでま心の声は叫ぶ。勇気を出して言えたらいいのに。

 この物語はオズの魔法使いになぞらえながら、会社のトラブルや不正に戦う男たちが取り上げられている。中でも主人公は勇気を持てないライオン役になった一人のサラリーマン。仕事と家庭、介護なんかのあっちを立てればこっちが立たずの入り組んだような状態を勇気というキーワードで物語りは進んでいく。

 読み終えてほっこり。でも、自分ではできないなぁっと、物語の主人公のように、心の中で呟いてしまう。

 重松の世界にどっぷり、はまったということだろう。一度ならず、何回も飛ぼうよって、また呟く。

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