ポニーテール (重松清)

小説

なんでこんなに家族の切なさを書くのがうまいのでしょう。
今回もどっぷりとはまって読んでしまいました。
二人の姉妹は父親と母親の再婚によって出会い、そして家族になりました。
離婚をして再婚
死別をして再婚
どちらにも子どもとして受け入れるには難しい問題ですね。
なんとなくドキュメンタリーのようで、でもしっかり物語なんですよね。
こういう気持ちになるんだろうなぁ。
そういうおせっかいな奴いるよなぁ。
私は読みながら疑似体験をしていくのです。
そして読み終えたときにほっこりします。
一匹の猫が出てきて、この猫が物語だよって思わせてくれるけど、人の心の変化や感じかたはリアルなんです。
ポニーテールとはおねえちゃんの髪型。
そして、性格もまったく違うし似ていないそんなお姉ちゃんを慕う妹は憧れのポニーテールを真似ていく。
お姉ちゃんはどこまでもそっけなくてクールで・・・でもちゃんと妹を見ている。
そして何よりお母さんがすごく素敵。
こういう嫁さんだといいよなぁ。・・・ってそういう方にいってはいけない。
重松清お得意の家族の姿でした。

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