猫のお告げは樹の下で (青山美智子)

小説

言葉って、いろいろな解釈があります。今回は猫のお告げをタラヨウと言う樹の下で受け取る物語。その人にしか見えないたった一つの単語がお告げ。数文字の単語がキーワードになって気づきを与えてくれる。そんな短編をいくつか組み合わせて、一つの物語になる。

言葉の力ってすごいなぁってのは小説を読む人ならみんな知ってる。そして同じ言葉が自分の置かれた状況や環境で全く違うものになるのも…経験済みですよね。そして、お告げといっても結局は自分で解釈して納得するものです。なんか、おみくじみたいに、たくさんのキーワードを箱に入れて、毎日一枚取り出しながら、意識して生活したら見え方が変わってくるかもしれません。

お告げとして、ちょっと意識するだけで、全然違う未来にはならなくても…新しいなにかに気づいて、違った状況をつくるんだなぁ。

ほっこりする物語が最後に一つにまとまる。短編が程よい長さでいくつもあるから読みやすかった。

重たい小説読んだり、ハラハラ小説読んだりして、ちょっと落ち着きたいときは青山美智子さんの小説はいいなぁ。

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