マスカレード・ホテル

小説

 久しぶりです東野圭吾。やっぱり面白い。ホテルマンの専門性と警察の専門性。このふたつがとても上手に絡み合う。そして、小説の本題の事件の伏線を入れるのがうまいなぁ。そこにつながるのかという驚き。なんとも、してやられたという感じでした。

 ページ数が少なくなってくると、え、これで解決まで行けるのかと心配になりながら一気に読めてしまう。そして、そういう風に展開していくのかという爽快感。最後は、恋の始まりか?と思わせるところも素晴らしい。

 全部自分でやりたいという思いと、そうすると自分の持ち場が手薄になるという感じ。悩むところだよなぁ。そういう状況は自分にもよく起こる。そんな時に信頼でいる仲間がいるというのは大切なこと。

 殺人事件の現場や警察の捜査に自分が遭遇することはないが、そんな状況に対応することは誰しもがある。自分ならどうするかなぁと考えるのが面白い。そして、プロとしての想いに感服する。自分は仕事にそれだけのプライドを持てるのだろうか…。

 いろいろ考えさせていただきました。さて、次もこのシリーズを読み進めましょう。

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