東大なんか入らなきゃよかった

教育

 もちろん私の事ではない(笑)。読書の記録である。「東大」とあるだけで、ふと目を止める人も多いのではないだろうか。私もその一人だった。そういう人は学歴にコンプレックスがあるのだと思う。
そんなわけでじゃあ東大生がどれほどのものなんだという思いでこの本を手に取った。

 ところがである…東大生はやっぱり優秀なのだ。与えられた課題をこなすということでいえば…。東大卒でありながら、こんな人生を送っている…東大卒と言うことに逆にコンプレックスがある…などというが、それはどの大学であれ、どんな社会であれ、大なり小なり同じことが起き、同じように悩んでいる人は多い。

 だが「東大なんか…」と書かれれるから、本になり、買う人がいるんだろう。

 読みながら、東大のせいにしてちゃだめだろう、と思うことがたくさんあるのだ。だから、一番感じるのは、「東大」いうキーワードに反応して、この本を手に取ってしまった自分の情けなさが見え隠れする。学歴エリートの東大卒業しても、うまくいっていないやつがいるんだから…と。そんなもの自分の卒業した地方の私立大学でも、成功したやつがいれば、失敗したやつがいるし、稼いでるやつも、稼げないやつもいる。同じなのだ。それでも「地方の私立大学なんか入らなきゃよかった」という本なら手に取らなかったと思う。きっとそちらの観点なら「地方の私立大学に行ってよかった」という題名の方が興味を持ったのだろう。

 そう、結局は「東大」マーケティングに乗せられたのだと、読み終わって本を閉じたのだ。

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