愚かな薔薇 下(恩田陸)

小説

一冊違う小説に手を出したら、その小説が頭に入ってこなくて、どうしても読み切れずに図書館に返すことになった。そして、ようやく愚かな薔薇の下巻を読むことができた。結構、サクサク読めました。

さて、まずもって驚いたことは…無知で申し訳ないが、恩田陸さん…女性だったと解説を読んで気づきました…汗。ずっと男性の作家だと思っていたのが情けない。まぁ、物語とは関係のない話なのだが。

愚かな薔薇とは枯れない薔薇のことである。人類がいつか地球から別の星へと移住をすることがあるのだろうか。ミステリーというか、なんというか…。上巻の時はなんとなく気持ち悪いなぁと思って読んでいたが、下巻になると抗体がついたのかすらすらと読み進むことができた。人間の中から、特殊な能力を持つ子どもをあぶりだし、変態していく過程の中で他人の血を吸うことでさらに変態が進んでいく。吸われた方も快感で体に良いそうでそれを求めてくる人もいる。そんななかで事件が起き、そして、環境や状況が変わっていくことで物語はクライマックスを迎えていく。

何とも不思議な話だったが、最後はどうなるんだろうと…ページをめくるのが早くなってきている自分を感じることができた。長い歴史の中で、伝統的に行われてきた儀式が大きく変わるとき、それはまさに小さな変化が積み重ねられて起きていく。最後までつかみきれない目的と内容の物語であったが、読み終えてちょっとすっきりという感じであった。私たちはちゃんと気がつない間に準備をしているのだ…それが進化なのかもしれない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました