フィンランドはもう「学力」の先を行っている

教育

 水と安全はタダと言われた国があった。そうです、日本です。今はどうでしょうか。私はどちらも高い買い物だと思います。 さて、フィンランドでは「教育」がタダなのだそうだ。日本では教育にどれほどお金がかかっているのか…考えるだけでゾッとする。


 そして、教育に対する考えが全く違う。フィンランドの教育は、職業や人生に寄り添っている。なので、必要な段階で必要な教育を受けることができる。国籍に関わらず、教育は無償で提供されるのだ。
日本の将来なりたいことのために、戦後に決められた5科目の授業を覚えるのではなく、なりたい職業に向けた職業訓練を受け、実社会で実習をしながら再教育を受けることができる。同じ「必要だから学ぶ」でも、考え方は全く違う。


 本書の中にあった、フィンランドでは良き生産者を育てようとするが、日本では良き消費者を育ててしまうというのが心に刺さる。これからは企業に勤めて仕事をもらうのではなく、自分で仕事を創っていかなければならない。この状況は全く同じなのにも関わらず、その課題に向けた取り組みは天と地の差がある。


コンテンツベースを続ける日本、コンピテンシーベースで走るフィンランド。国際社会という同じ土俵に立つのは、これからの子どもたちである。「いいのかなぁ…うちの子は」と思いながら読んでしまった。

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