豊田佐吉

ノンフィクション

続いて豊田佐吉でした。
本田宗一郎との大きな違いは時代であろう。
しかし、共通するところも多い。
それは両者ともの発明に没頭し、それを支える経営パートナーがいたことである。そして、そのパートナーとはお互いに信頼しあい、自分の足らないところを補いあっている点である。発明家一人ではやはり食えない。そして儲けてもそれをまた次の発明につぎ込むところも同じ。自分が納得するまで続け、常にその事を考える。
そういう生き方にどちらも時代が協力する。
果たしてこういうことは現在でも起きうるのだろうか…大工や鍛治屋の息子が発明によって世に飛び出すなんて…なんだかとってもロマンがあるが、現代社会では難しいように思う。
さりとて、興味を持てばとことん研究を重ねる姿勢はやはりどの時代であれ新しいことを見つけ出すのだろう。
この二人が同時代に生きたならと思うが、そこが歴史の面白いろいところである。
今回の本がちょっと残念なのは豊田佐吉のことというよりも自動織機の歴史に重きがおかれているように感じられる。ただしかし、江戸から明治になる頃から大正にかけての人物伝なので仕方ないのかもしれない。
さて、人物伝は次にいこう。
今度は豊田章一郎さんだ。

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