遺言。

エッセー

 遺言と言っても、僕の遺言ではない。養老孟司の遺言1.0らしい。これからもたくさんの遺言を期待している。養老孟司と言えば解剖学者である。昆虫好きも有名な話しだ。そして、哲学者とも言われる。いろいろな顔の持ち主だが、一人の人間で、もちろん顔は一つしかない。

 いろいろな有形な部分や知識構造を分類していくことで同じであることを強く求める現代社会へ、それでも同じようで同じは自然界にはないという話だ。…たぶん。僕にはそう読み取れた。他の方が読んだら「違うでしょ?!」ってなるかもしれない。

 僕は、他人と同じことで、安心するタイプだし、予定があってそれに拘束されなが生きるのが嫌いではない。ただ、無理に予定を入れすぎて、間に合わず他の方に迷惑をかけているかもしれない。時間通りに物事は進んでいくものだと思っているところがある。そんな僕にとって養老孟司の哲学、著書はいろんな気付きを与えてくれる。自然は思うようにならならないし、昆虫は考えない。それに法則を見つけ出して同じにしてきたのは、考える人類である。ところが、その考えと自然が矛盾するし、飼い犬を抱っこして散歩しながら、鳥獣被害にあうようなあべこべな話になっている。

 さて、僕にとっての自然を考えてみるかと…また、迷路の始まりにはなって寝てしまうのが、僕の読書のオチである。

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